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大阪W選挙――市長選、知事選ともに大阪維新がより支持を集める情勢か。特に知事選の差は大きい  


●大阪市長選情勢

10月19日、読売とNNNが大阪W選の情勢を報じました。まずその記事から見ていってみましょう。情勢をあらわすいちばん重要な部分を引用します。

<大阪ダブル選世論調査> 重視は 「医療・福祉」「経済」

「来月行われる大阪市長と府知事のダブル選挙を前に、NNNと読売新聞が世論調査を行ったところ、市長選では大阪維新の会の候補と自民党推薦の候補とが競り合う情勢となっている」

ここでもうかなりのことがわかります。「競り合う情勢」とありますよね。選挙報道は、競り合ったら名前を見る。僅差とはいえ、名前が先にある候補のほうがより多くの支持を集めています。

つまり、ここでは「候補」と書かれているけれど、先にある大阪維新の候補の方が多くの支持を集めている。先に進みましょう。

「大阪維新の会の前衆院議員・吉村洋文氏と自民党市議・柳本顕氏が競り合う市長選。年代別でみると、50歳代までは吉村氏がやや優位に立つ一方、60歳代以上では拮抗(きっこう)している」

ここで名前が出た。こっちでもさっきと同じ順番になってますね。ぜんぶ統一して書かれているわけです。

それから有権者を見ると、50歳代までは吉村さんがやや優位で、60歳以上では拮抗となっています。つまり全世代で見れば吉村さんのほうが先をいっているだろうと整合的に読むことができます。

一般に「競り合って名前が先」の場合、名前が先にある候補は0~4ポイントほど多く支持を集めているといわれます。

ただ、ここで留意しておいてほしい点があります。それは選挙報道のぼくのイメージなのですが、こんなものがあります。

それは、朝日や日経、産経は、そこそこ選挙の情勢判断を書くということです。「互角」というのは本当にほとんど互角な時で、ある程度の差がつけば「A候補がリードしB候補が猛追」というような表現になります。なのでこの三紙は「猛追」でも1割~3割くらい逆転して当選する可能性があるように思います。

一方で読売系は情勢判断をなかなかしないイメージがあります。つまりかなり差があっても「AがリードしBが猛追」というような判定を下さず、「互角」や「拮抗」とするような感じです。だから読売で「猛追」というとかなり差がある感じです。

こんな事を書いたのは、まさにこの記事が読売のものだからでした。差があってもなかなか判定を出さない傾向が読売にあるのなら、「競り合う」という中に大きな差が潜んでいる可能性もあるはずです。

吉村洋文さん(大阪維新)
柳本顕さん  (自民党)    競り合う(名前後)…5ポイント以内の差?



●大阪府知事選情勢

次に知事選ですが――

「知事選では、立候補予定者の支持動向に年代や地域による差はほとんど見られない。男女別では、大阪維新の会幹事長の松井一郎氏が女性より男性の支持割合がやや高いのに対し、自民党府議の栗原貴子氏は、男女の支持がほぼ同じだった。(読売)」

知事選では各候補がどの程度の支持をあつめているかというイメージを与える記述は載っていません。新聞は口をつぐんだようです。なので、読売はこれくらいにして次の記事に行きましょう。次の記事でも重要な部分を引用します。

大阪市長選 維新と自民が競り合う情勢

「大阪府知事選挙では、大阪維新の会の現職・松井一郎さんを自民党推薦の府議・栗原貴子さんが追う展開。元高校教諭で新人の美馬幸則さんが続いている。

大阪市長選挙では、大阪維新の会で新人の吉村洋文さんと自民党推薦の市議・柳本顕さんが競り合う展開となっている。このほか、元大阪市北区長で新人の中川暢三さんが続いている。ただ、約3割の人が態度を決めておらず、来月22日の投票日までに情勢は変わる可能性がある。(日テレ)」


知事選は「追う展開」とあります。これはどれくらいの差と見ればいいでしょうか?

普通、互角の状態から差がついていった場合はこんな表現になります。いろいろな組み合わせがあるので、一例ですが示します。

「A候補とB候補が競り合う」←―――-(大阪市長選)
「A候補がやや先行、B候補が猛追」
「A候補がリード、B候補が激しく追う」
「A候補が引き離す、B候補が急追」
「A候補が優位、B候補が追う」←――(大阪府知事選)
「A候補が安定、B候補は苦戦」

一番下までくると、この「苦戦」というのは泡沫候補に使われる言葉です。だいたいこんな感じなのですが、「追う」というのが相当厳しい表現だということが伝わったでしょうか?

普通、「追う」だと10ポイント以上の差があると言われます。「10ポイント以上」ですから、実際の差が10ポイントなのか、15ポイントなのか、20ポイントなのかはわかりません。

松井一郎さん(大阪維新)
栗原貴子さん(自民党)      追う……10ポイント以上の差


また、日テレの記事に埋め込まれた動画に世論調査の円グラフがあります。これはテレビでも放送されました。
NNN大阪世論調査
グラフはわざと楕円形にされていて、境界がぼかされています。これは世論調査が世論に影響を与えてしまうこと(アナウンスメント効果)を回避する意図だと思われます。

「そんなの知ったことか」と円に復元したグラフがネットで出回っているので、掲載しましょう。
NNN大阪世論調査円形

これだとずいぶん大差に見えます。しかしこの元のグラフが妥当に作られているという保証があるわけではありません。境界をぼかして、歪ませたりする加工がされたグラフです。他に何の加工がされているか見る側にはわかりません。グラフからの数値の読み取りが誤りになるという場合もあるでしょう。

ともかく市長選は「競り合う」、知事選は「追う」という言葉で報じられました。


●一ヶ月を切ったW選挙。差は縮まるか?

維新の地盤だからはじめに差があるのは仕方がないとおもいます。反大阪維新の側は自民党を中心にして一箇所一箇所票を固めていくでしょうから、それにともなって差はつまっていくかもしれません。

この情勢のまま終盤に突入し大阪維新がW選挙を制すれば、大阪維新はその勢いで維新の中間派をとりこみ、さらに無所属も取り込んで勢力を増していくでしょう。そして多くの政党交付金をもとにして来年の参院選で全国のあちこちに候補を擁立するでしょう。野党票が割れる事が懸念されます。

そのシナリオを阻止するためにいま大阪維新に対峙する自民候補を応援するというのはずいぶんねじれた話ですが、大阪は共産党までもそのように動いています。

情勢はきびしいです。陣営がその厳しさを認識し、選対に伝え、緊張感を持って選挙運動に臨む事が情況を打開する上で大事になると思います。


Posted on 2015/10/23 Fri. 12:24 [edit]

category: 市長選・知事選の情勢

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