はるノート選挙分析

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週刊現代の議席予測について――衆議院と参議院の質が同じになりつつある。それと同時に「一強多弱」だった「多弱」の多様性がなくなる  

週刊現代の議席予測について、昨日Twitterに投稿した推測と比較します。


週刊現代の議席予測(2015.12.14発表)
参議院
  自民127
  公明26
  民主42
  維新5
  共産13
  大維10
  元気3
  社民2
  生活3
  次世代3
  その他1
  無所属7

衆議院
  自民323
  公明34
  民主49
  維新18
  共産20
  大維20
  社民2
  生活2
  無所属・その他7


週刊現代は、衆参ともに与党が大幅に伸びる予測ですが、衆議院の方はまだ正確なことはわかりません。というのも衆院選は野党共闘によって小選挙区が一変しかねないからで、週刊現代のは一つの最悪の場合という感じがします。




ただ、共闘が間に合わなかったり、部分的な協力しかできないところもあるだろうし、大阪維新が野党の票を奪うこともありそうなので、いずれはそういう場合も考えてみたいですね。

参議院はもう少しはっきりしたことがわかるので、そちらの方を見てみます。週刊現代の与野党のバランスはぼくの試算とほとんど変わりません。

週刊現代のほうでは自民党の議席が1つ、公明党が2つ多くなっています。一方、大阪維新が比例で伸びないと見ているようでぼくの推測よりも3議席少なく、自民・公明・大阪維新の勢力は一致します。

次世代は単独で選挙を戦うなら、週刊現代のいうように0議席の可能性の方が高いかもしれません。ぼくは大阪維新と協力したり、合流したりする可能性も含めて1にしています。

違うのはほかの野党ですね。民主・維新・共産の配分がずれています。週刊現代は、維新が改選議席4をすべて守ると見ているようですが、大阪維新に比例票の大部分を持っていかれるはずなので、4議席とるのはちょっと厳しいかもしれません。

また週刊現代の共産党の予測で、参議院で13議席をとるのは過小だと思います。2013年参院選では共産は比例で5議席とっているので、それと比例票が同程度だと仮定しても比例だけでそのくらいの議席は容易にとってしまいます。非改選8を合計すれば13になりますから、13というのは選挙区を除外してもとれてしまう議席という感じです。









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Posted on 2015/12/14 Mon. 21:37 [edit]

category: 参院選・衆院選議席試算

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2014年衆院選の比例得票率による野党4党の選挙協力の評価  

2014衆院選比例得票率による野党4党の選挙協力の試算(単純合計)1人区

凡例2

それぞれの1人区について、2014年衆院選の比例得票率(%)を与党・野党4党でそれぞれ合計し、大小を比較しています。

野党4党は民主、共産、社民、生活の4党です。維新の党を加えなかったのは当時と支持率が大きく違うことによります。おおさか維新の会に支持層を奪われているため、単純に合計できません。

鳥取島根(合同区)から徳島高知(合同区)まで生活のデータがないのは、総務省のデータが欠落しているためです。欠落している分は0として合計しているので、若干のずれがあるはずです。


留意していただきたいことですが、試算は不明瞭な点が多いです。今は単純に与党側と野党側がそれぞれ完全な選挙協力を行ったと考えて2014年衆院選の比例票を加算していますが、実際は候補者や政党によって票は部分的にしかまとまらないでしょう。その一方で、野党が共闘すれば投票率が上がる効果も出ると思われます。衆参W選が行われた場合も投票率が上がるので、2014衆院選とは得票数がずれることになるでしょう。

維新票のぶんですが、これがまとまった場合、数%から10%程度野党側が伸びると考えられます。

票を足し算するというのは情勢に制約をかけていく一つのやり方です。現実的には候補者や最新の支持率をみて考えていく必要があると思います。

P.S.
岩手が与党36.8%、野党4党合計53.2%なのに差が-16ポイントと出ているのは、セルに表示できる桁数が足りなくて四捨五入された結果そうなってしまってます(>_<)

Posted on 2015/12/11 Fri. 14:58 [edit]

category: 参院選・衆院選議席試算

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衆議院・参議院の最新の改憲勢力(緊急事態条項と憲法九条について)  

最新の改憲勢力です。半円グラフの上に表示した特別多数(3分の2議席)を衆参ともに上回れば憲法改正の発議をすることが可能になります。


※来年の衆院選・参院選の情勢はこちら。

①参院選1次試算
2016年参院選・野党共闘の議席試算――情勢を理解するのは未来を変えていくため!

②衆院選1次試算
2016年衆院選(解散想定)・野党共闘の議席試算――5党の協力で過半数をめぐる争いに

③参院選2次試算
2016年参院選情勢――野党共闘にかかわらず与党過半数がすでに濃厚。閣外改憲勢力と合わせて3分の2までの到達の可能性も。改憲か護憲か、接戦区と比例で最後の1議席の勝負に


●緊急事態条項
20151208衆院改憲緊急事態条項


20151208参院改憲緊急事態条項




●憲法九条
九条だと公明党が護憲派になる点が違います。
20151208衆院改憲9条


20151208参院改憲9条



来年の選挙と、改憲について(今度またちゃんと書きます)






2015年5月の時点では、9条の改憲に反対する世論が賛成を2倍程度上回っています。

朝日新聞
(9条を)
 「変えない方がよい」63%
 「変える方がよい」29%

毎日新聞
(9条を)
 「改正すべきだと思わない」55%
 「思う」27%

日経新聞
 「9条を見直すべきだ」34%

NHK
(9条を)
 「改正する必要があると思う」22%
 「改正する必要はないと思う」38%


Posted on 2015/12/08 Tue. 09:31 [edit]

category: 政治一般

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2016年参院選情勢――野党共闘にかかわらず与党過半数がすでに濃厚。閣外改憲勢力と合わせて3分の2までの到達の可能性も。改憲か護憲か、接戦区と比例で最後の1議席の勝負に  


来年7月の参院選の情勢。以前も試算(2016年参院選・野党共闘の議席試算 )で与野党の議席を見ているけれど、今回はもう少し詳しくする。

まず2016年参院選の非改選勢力を見てほしい。



左側には、与党に続いて改憲に肯定的な党もまとめてみた。

参院選がこの状態から始まるっていうのは、参院選が3年ごとに半分づつ選挙で選びなおす制度だからで、このグラフにある議席は最初から決まっている(非改選勢力っていう)。これをツイッターにあげたら、「まじか」「目が覚めたわ」っていっぱい反応があったけれど、これがもう前提になってるんだ。厳しいね。閣外改憲勢力の次世代、大阪維新、元気、改革を与党側にくっつけて見るとだいぶ風景が違う感じがする。改憲を考えるときにまず前提となるのはこの議席です。

でも本当に厳しい情勢を見ていくのはこれからです。後で対策とかも書くので、まずはグラフを眺めてみてください。



●与党の過半数がすでに濃厚

参院選絶対安定勢力

いきなりこれかよ、ってガックリくるんだけど(>_<)。情勢を制約していく目的で、あくまで最低の議席数を見ていくと、このような配分が確定してることがわかる(ちなみに「絶対安定」っていうのはダブルスコアくらいで決まるゆるぎない議席をそう呼んでいるだけで、絶対安定多数とは関係ないよ)。

この試算がどれほど与野党の議席を厳しく見ているのかというと……

選挙区
①与党に対しては、野党共闘が実現し、民主・共産・社民・生活の票がすべて一つにまとまる場合を想定。
②野党に対しては、野党共闘が実現せずに候補が分裂した場合を想定。
→その状況にもかかわらず圧倒的な票差で獲得する議席だけを集計。

※2014年衆院選小選挙区の得票数を、参院選の選挙区で合わせて比較しています。
※2014年衆院選のデータを使ったのは、政党支持率が現在と近いためです。
※ただし大阪維新だけは後述するように扱いが違います。

具体的に絶対安定とした議席は、北海道、青森、秋田、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、東京、富山、石川、福井、岐阜、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、和歌山、鳥取島根合同区、広島、山口、愛媛、福岡、熊本、宮崎、鹿児島から自民が1議席ずつ、東京と大阪から公明が1議席ずつ、大阪から大阪維新が1議席。北海道、静岡、愛知から民主が1議席ずつ。

比例代表
③自民・公明には2010年参院選の議席を集計(民主党の得票数が自民を上回った与党側に不利な選挙)
④民主・共産・社民・生活には、2013年参院選の議席を集計(自民が大勝した野党側に不利な選挙)

大阪維新
⑤大阪府知事選の200万票に県外の票が加わり、比例で2議席は絶対に獲得すると想定。(支持率から考えると少なくとも5議席は確保するように見えるけれど、ここではあくまで制約を掛ける目的で最低限の試算)


これだけ厳しく見ても与党と改憲勢力がここまでいっちゃうんだ。

それじゃあ、もうすこし予測を進めてみるね。野党共闘が実現する場合としない場合で場合分けをしてみていこう。



●野党共闘なしの場合、与党の議席増が決定的
参院選・野党共闘なしの安定勢力

さっきのグラフは最小限の見積もりだったけれど、今度はもう少し現実的に変えた。

選挙区
①野党共闘が実現し、民主・共産・社民・生活の票がすべて一つにまとまる場合を想定。
→圧倒的な票差で獲得する議席を集計。

比例
②2014年衆院選の票で議席を配分。

大阪維新
③選挙区は普通に集計。比例票は800万と仮定。


比例を2014年衆院選にしたのは、今と政党支持率があまり違わない国政選挙だから。大阪維新の比例を800万としたのは、そのときの維新票を参考に決めている。

これも、一つのイメージにしておいてほしい。では、選挙区の優劣をもう少し見ていく。ここまでは圧倒的な差で決まる選挙区しか集計していなかったからね。



●野党共闘がなければ国会は改憲勢力で埋まる
参院選・野党共闘なしの優勢勢力

野党共闘がない場合、与党と閣外改憲勢力の側が優勢な議席は3分の2に到達してしまう。

参議院の議席にはこの4つの大きな境界があって、憲法改正の発議ができるのは3分の2に相当する162議席なんだ。試算では自公が146だけど、閣外改憲勢力をあわせれば優勢なのが168議席あるからこれを超えてしまう。野党が接戦を制するかどうかは3分の2の先の争いになってしまう。

参議院
 122議席…過半数
 129議席…安定多数
 140議席…絶対安定多数
 162議席…特別多数(圧倒的多数・3分の2議席)




●野党共闘でも与党が優位に立つ
参院選・野党共闘ありの安定勢力

では、野党共闘の場合を見ていこう。これが先の試算と違うのは、民主・共産・社民・生活が選挙協力をして、票が一点に集まるという仮定だけだ。しかしその場合でも与党優勢はゆるがない。比例は2014年を仮定しているけど、選挙区はここまでが圧倒的な差で決まってしまう。


※注
「『小選挙区の合計』と『比例票の合計』でそれぞれ試算した場合、結果に大きく差がでます。

比例制では政党間の力関係がストレートに表れます。都道府県別に、各党の比例票を集計し、当時に選挙協力が実現していた場合はどうなるか、想定するべきではないでしょうか」


とのご指摘をいただいています。これはその通りで、支持する政党の候補者が小選挙区に立候補していない場合があるため、2014年衆院選小選挙区の票を参院選の選挙区ごとに合計して行った試算では、野党共闘で獲得する議席をかなり過小評価してしまう傾向がありました。比例票を使った試算をいずれやりたいです。




●野党共闘で改憲勢力を阻止できるかぎりぎりの情勢か
参院選・野党共闘ありの優勢勢力

選挙区で優勢な議席を与野党に振り分けるとこうなる。与党と閣外改憲勢力ではぎりぎり3分の2に達してない。けれど、残りの19議席のうち4つとれば超えてしまう。

ぼくは、この2か月間で、野党共闘の目標が「安保法制の廃止」から「改憲の阻止」へとずれていった感じがする。それは、一言でいえば安保法制を廃止するのはほとんど不可能な情勢になったっていうことだ。

安保法制を廃止するのには衆院で238議席以上、参院で122議席以上を同時に満たすことが最低限必要。一方、改憲の阻止には、衆院で159議席か、参院で81議席のどちらか一方を満たすことが必要。グラフで見てもらったとおり、いませめぎあっているラインは後者なんだ。

自公が衆院と参院の両方で3分の2をとった選挙は戦後一度もない。来年、政府与党と閣外改憲勢力はとうとうそれを狙いに来る。

参院選は厳しい後退戦になりそうです。それを野党共闘によってどこまでの後退で防ぐのかっていう情勢でしょ。問題は改憲なんだ。グラフで見てもらった優勢議席だけでここまで埋まってる以上、本当に接戦を取らないといけない。接戦区で五分五分ということは、改憲勢力の3分の2議席を防げないことを意味するんだ。

これからは、野党が協力することが必要だけれど、一方で野党の支持率が大きく上がって比例票が増えないといけない。そうして、接戦の選挙区をほとんど制するようなことが必要になる。だから、野党共闘と同時に、通常国会で野党が支持率を上げることが本当に大事になると思う。

けれど、それを見越して安倍政権はこういうふうに出てくる。参院選が厳しいっていうイメージはこれなんだ。



●最後の一議席

最近は衆参ダブル選挙のこともよく言われるよね。まあいろいろな有利・不利はあると思うけれど、一つの可能性を言うなら、衆参ダブル選挙になれば、衆議院で与党の議席を削って改憲を不可能にする見込みが生まれるともいえる。これはけっこう可能性がある。なぜなら、もともとが不利な参院選と違って衆議院は非改選勢力がないし、共闘によって小選挙区がけっこう取れるから。

共闘が力を発揮するのは小選挙区なんだ。



ただ、衆院選の試算をした時と状況が変わった点がある。大阪W選挙で大阪維新が勢力を伸ばして、今は共産党と同程度の支持率があるんだ(最新の日経で3%、共同通信で5.1%)。

それがどう変化していくのかが衆院選の情勢にかかわってくる。大阪維新は今後、選挙が近づくにつれて支持率を上げるかもしれない。それで、あちこちの選挙区に候補者を立てて比例票を取りに行くようなことがあったら、無党派層の票が割れてしまって、結果として接戦の選挙区を与党が取ってしまうこともありえると思う。

いろいろな希望は語られるけど、このままの支持率で推移していくのなら、参院選も衆院選も、憲法をまもるのがぎりぎりの情勢だと見た方がいいと思う。

保守地盤で勝ち目のない選挙区もけっこうある。そういう選挙区がとても大事なんだ。そこで悲観せずに比例票を伸ばすことが、改憲を防ぐための最後の一議席を守るかもしれない。

Posted on 2015/12/04 Fri. 13:44 [edit]

category: 参院選・衆院選議席試算

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