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週刊現代の議席予測について――衆議院と参議院の質が同じになりつつある。それと同時に「一強多弱」だった「多弱」の多様性がなくなる  

週刊現代の議席予測について、昨日Twitterに投稿した推測と比較します。


週刊現代の議席予測(2015.12.14発表)
参議院
  自民127
  公明26
  民主42
  維新5
  共産13
  大維10
  元気3
  社民2
  生活3
  次世代3
  その他1
  無所属7

衆議院
  自民323
  公明34
  民主49
  維新18
  共産20
  大維20
  社民2
  生活2
  無所属・その他7


週刊現代は、衆参ともに与党が大幅に伸びる予測ですが、衆議院の方はまだ正確なことはわかりません。というのも衆院選は野党共闘によって小選挙区が一変しかねないからで、週刊現代のは一つの最悪の場合という感じがします。




ただ、共闘が間に合わなかったり、部分的な協力しかできないところもあるだろうし、大阪維新が野党の票を奪うこともありそうなので、いずれはそういう場合も考えてみたいですね。

参議院はもう少しはっきりしたことがわかるので、そちらの方を見てみます。週刊現代の与野党のバランスはぼくの試算とほとんど変わりません。

週刊現代のほうでは自民党の議席が1つ、公明党が2つ多くなっています。一方、大阪維新が比例で伸びないと見ているようでぼくの推測よりも3議席少なく、自民・公明・大阪維新の勢力は一致します。

次世代は単独で選挙を戦うなら、週刊現代のいうように0議席の可能性の方が高いかもしれません。ぼくは大阪維新と協力したり、合流したりする可能性も含めて1にしています。

違うのはほかの野党ですね。民主・維新・共産の配分がずれています。週刊現代は、維新が改選議席4をすべて守ると見ているようですが、大阪維新に比例票の大部分を持っていかれるはずなので、4議席とるのはちょっと厳しいかもしれません。

また週刊現代の共産党の予測で、参議院で13議席をとるのは過小だと思います。2013年参院選では共産は比例で5議席とっているので、それと比例票が同程度だと仮定しても比例だけでそのくらいの議席は容易にとってしまいます。非改選8を合計すれば13になりますから、13というのは選挙区を除外してもとれてしまう議席という感じです。









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Posted on 2015/12/14 Mon. 21:37 [edit]

category: 参院選・衆院選議席試算

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2014年衆院選の比例得票率による野党4党の選挙協力の評価  

2014衆院選比例得票率による野党4党の選挙協力の試算(単純合計)1人区

凡例2

それぞれの1人区について、2014年衆院選の比例得票率(%)を与党・野党4党でそれぞれ合計し、大小を比較しています。

野党4党は民主、共産、社民、生活の4党です。維新の党を加えなかったのは当時と支持率が大きく違うことによります。おおさか維新の会に支持層を奪われているため、単純に合計できません。

鳥取島根(合同区)から徳島高知(合同区)まで生活のデータがないのは、総務省のデータが欠落しているためです。欠落している分は0として合計しているので、若干のずれがあるはずです。


留意していただきたいことですが、試算は不明瞭な点が多いです。今は単純に与党側と野党側がそれぞれ完全な選挙協力を行ったと考えて2014年衆院選の比例票を加算していますが、実際は候補者や政党によって票は部分的にしかまとまらないでしょう。その一方で、野党が共闘すれば投票率が上がる効果も出ると思われます。衆参W選が行われた場合も投票率が上がるので、2014衆院選とは得票数がずれることになるでしょう。

維新票のぶんですが、これがまとまった場合、数%から10%程度野党側が伸びると考えられます。

票を足し算するというのは情勢に制約をかけていく一つのやり方です。現実的には候補者や最新の支持率をみて考えていく必要があると思います。

P.S.
岩手が与党36.8%、野党4党合計53.2%なのに差が-16ポイントと出ているのは、セルに表示できる桁数が足りなくて四捨五入された結果そうなってしまってます(>_<)

Posted on 2015/12/11 Fri. 14:58 [edit]

category: 参院選・衆院選議席試算

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2016年参院選情勢――野党共闘にかかわらず与党過半数がすでに濃厚。閣外改憲勢力と合わせて3分の2までの到達の可能性も。改憲か護憲か、接戦区と比例で最後の1議席の勝負に  


来年7月の参院選の情勢。以前も試算(2016年参院選・野党共闘の議席試算 )で与野党の議席を見ているけれど、今回はもう少し詳しくする。

まず2016年参院選の非改選勢力を見てほしい。



左側には、与党に続いて改憲に肯定的な党もまとめてみた。

参院選がこの状態から始まるっていうのは、参院選が3年ごとに半分づつ選挙で選びなおす制度だからで、このグラフにある議席は最初から決まっている(非改選勢力っていう)。これをツイッターにあげたら、「まじか」「目が覚めたわ」っていっぱい反応があったけれど、これがもう前提になってるんだ。厳しいね。閣外改憲勢力の次世代、大阪維新、元気、改革を与党側にくっつけて見るとだいぶ風景が違う感じがする。改憲を考えるときにまず前提となるのはこの議席です。

でも本当に厳しい情勢を見ていくのはこれからです。後で対策とかも書くので、まずはグラフを眺めてみてください。



●与党の過半数がすでに濃厚

参院選絶対安定勢力

いきなりこれかよ、ってガックリくるんだけど(>_<)。情勢を制約していく目的で、あくまで最低の議席数を見ていくと、このような配分が確定してることがわかる(ちなみに「絶対安定」っていうのはダブルスコアくらいで決まるゆるぎない議席をそう呼んでいるだけで、絶対安定多数とは関係ないよ)。

この試算がどれほど与野党の議席を厳しく見ているのかというと……

選挙区
①与党に対しては、野党共闘が実現し、民主・共産・社民・生活の票がすべて一つにまとまる場合を想定。
②野党に対しては、野党共闘が実現せずに候補が分裂した場合を想定。
→その状況にもかかわらず圧倒的な票差で獲得する議席だけを集計。

※2014年衆院選小選挙区の得票数を、参院選の選挙区で合わせて比較しています。
※2014年衆院選のデータを使ったのは、政党支持率が現在と近いためです。
※ただし大阪維新だけは後述するように扱いが違います。

具体的に絶対安定とした議席は、北海道、青森、秋田、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、東京、富山、石川、福井、岐阜、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、和歌山、鳥取島根合同区、広島、山口、愛媛、福岡、熊本、宮崎、鹿児島から自民が1議席ずつ、東京と大阪から公明が1議席ずつ、大阪から大阪維新が1議席。北海道、静岡、愛知から民主が1議席ずつ。

比例代表
③自民・公明には2010年参院選の議席を集計(民主党の得票数が自民を上回った与党側に不利な選挙)
④民主・共産・社民・生活には、2013年参院選の議席を集計(自民が大勝した野党側に不利な選挙)

大阪維新
⑤大阪府知事選の200万票に県外の票が加わり、比例で2議席は絶対に獲得すると想定。(支持率から考えると少なくとも5議席は確保するように見えるけれど、ここではあくまで制約を掛ける目的で最低限の試算)


これだけ厳しく見ても与党と改憲勢力がここまでいっちゃうんだ。

それじゃあ、もうすこし予測を進めてみるね。野党共闘が実現する場合としない場合で場合分けをしてみていこう。



●野党共闘なしの場合、与党の議席増が決定的
参院選・野党共闘なしの安定勢力

さっきのグラフは最小限の見積もりだったけれど、今度はもう少し現実的に変えた。

選挙区
①野党共闘が実現し、民主・共産・社民・生活の票がすべて一つにまとまる場合を想定。
→圧倒的な票差で獲得する議席を集計。

比例
②2014年衆院選の票で議席を配分。

大阪維新
③選挙区は普通に集計。比例票は800万と仮定。


比例を2014年衆院選にしたのは、今と政党支持率があまり違わない国政選挙だから。大阪維新の比例を800万としたのは、そのときの維新票を参考に決めている。

これも、一つのイメージにしておいてほしい。では、選挙区の優劣をもう少し見ていく。ここまでは圧倒的な差で決まる選挙区しか集計していなかったからね。



●野党共闘がなければ国会は改憲勢力で埋まる
参院選・野党共闘なしの優勢勢力

野党共闘がない場合、与党と閣外改憲勢力の側が優勢な議席は3分の2に到達してしまう。

参議院の議席にはこの4つの大きな境界があって、憲法改正の発議ができるのは3分の2に相当する162議席なんだ。試算では自公が146だけど、閣外改憲勢力をあわせれば優勢なのが168議席あるからこれを超えてしまう。野党が接戦を制するかどうかは3分の2の先の争いになってしまう。

参議院
 122議席…過半数
 129議席…安定多数
 140議席…絶対安定多数
 162議席…特別多数(圧倒的多数・3分の2議席)




●野党共闘でも与党が優位に立つ
参院選・野党共闘ありの安定勢力

では、野党共闘の場合を見ていこう。これが先の試算と違うのは、民主・共産・社民・生活が選挙協力をして、票が一点に集まるという仮定だけだ。しかしその場合でも与党優勢はゆるがない。比例は2014年を仮定しているけど、選挙区はここまでが圧倒的な差で決まってしまう。


※注
「『小選挙区の合計』と『比例票の合計』でそれぞれ試算した場合、結果に大きく差がでます。

比例制では政党間の力関係がストレートに表れます。都道府県別に、各党の比例票を集計し、当時に選挙協力が実現していた場合はどうなるか、想定するべきではないでしょうか」


とのご指摘をいただいています。これはその通りで、支持する政党の候補者が小選挙区に立候補していない場合があるため、2014年衆院選小選挙区の票を参院選の選挙区ごとに合計して行った試算では、野党共闘で獲得する議席をかなり過小評価してしまう傾向がありました。比例票を使った試算をいずれやりたいです。




●野党共闘で改憲勢力を阻止できるかぎりぎりの情勢か
参院選・野党共闘ありの優勢勢力

選挙区で優勢な議席を与野党に振り分けるとこうなる。与党と閣外改憲勢力ではぎりぎり3分の2に達してない。けれど、残りの19議席のうち4つとれば超えてしまう。

ぼくは、この2か月間で、野党共闘の目標が「安保法制の廃止」から「改憲の阻止」へとずれていった感じがする。それは、一言でいえば安保法制を廃止するのはほとんど不可能な情勢になったっていうことだ。

安保法制を廃止するのには衆院で238議席以上、参院で122議席以上を同時に満たすことが最低限必要。一方、改憲の阻止には、衆院で159議席か、参院で81議席のどちらか一方を満たすことが必要。グラフで見てもらったとおり、いませめぎあっているラインは後者なんだ。

自公が衆院と参院の両方で3分の2をとった選挙は戦後一度もない。来年、政府与党と閣外改憲勢力はとうとうそれを狙いに来る。

参院選は厳しい後退戦になりそうです。それを野党共闘によってどこまでの後退で防ぐのかっていう情勢でしょ。問題は改憲なんだ。グラフで見てもらった優勢議席だけでここまで埋まってる以上、本当に接戦を取らないといけない。接戦区で五分五分ということは、改憲勢力の3分の2議席を防げないことを意味するんだ。

これからは、野党が協力することが必要だけれど、一方で野党の支持率が大きく上がって比例票が増えないといけない。そうして、接戦の選挙区をほとんど制するようなことが必要になる。だから、野党共闘と同時に、通常国会で野党が支持率を上げることが本当に大事になると思う。

けれど、それを見越して安倍政権はこういうふうに出てくる。参院選が厳しいっていうイメージはこれなんだ。



●最後の一議席

最近は衆参ダブル選挙のこともよく言われるよね。まあいろいろな有利・不利はあると思うけれど、一つの可能性を言うなら、衆参ダブル選挙になれば、衆議院で与党の議席を削って改憲を不可能にする見込みが生まれるともいえる。これはけっこう可能性がある。なぜなら、もともとが不利な参院選と違って衆議院は非改選勢力がないし、共闘によって小選挙区がけっこう取れるから。

共闘が力を発揮するのは小選挙区なんだ。



ただ、衆院選の試算をした時と状況が変わった点がある。大阪W選挙で大阪維新が勢力を伸ばして、今は共産党と同程度の支持率があるんだ(最新の日経で3%、共同通信で5.1%)。

それがどう変化していくのかが衆院選の情勢にかかわってくる。大阪維新は今後、選挙が近づくにつれて支持率を上げるかもしれない。それで、あちこちの選挙区に候補者を立てて比例票を取りに行くようなことがあったら、無党派層の票が割れてしまって、結果として接戦の選挙区を与党が取ってしまうこともありえると思う。

いろいろな希望は語られるけど、このままの支持率で推移していくのなら、参院選も衆院選も、憲法をまもるのがぎりぎりの情勢だと見た方がいいと思う。

保守地盤で勝ち目のない選挙区もけっこうある。そういう選挙区がとても大事なんだ。そこで悲観せずに比例票を伸ばすことが、改憲を防ぐための最後の一議席を守るかもしれない。

Posted on 2015/12/04 Fri. 13:44 [edit]

category: 参院選・衆院選議席試算

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2016年衆院選(解散想定)・野党共闘の議席試算――5党の協力で過半数をめぐる争いに  


参院選は厳しい情勢だったけれど、衆院選では野党共闘の威力が猛烈に発揮される。

野党共闘下で解散総選挙をすれば与党は現有議席(今持っている議席)を大きく失うことになる。憲法改正の発議ができなくなるどころか野党側が過半数を取ることだってありえるかもしれない。



●野党4党の共闘で改憲に必要な「圧倒的多数」を防衛

野党4党(民主・共産・社民・生活)が選挙協力した場合
20151014衆院選試算4党

圧倒的多数……憲法改正の発議に必要な317議席のこと。




●野党5党が共闘すれば過半数が視野に入る

野党5党(民主・共産・社民・生活・維新)が選挙協力した場合
20151014衆院選試算5党



●共闘が実現しない場合は

2014年衆院選の票をもとにして集計しているので、共闘が実現しない場合の試算は現有議席と同じようになります。与党の圧倒的多数です。また一方で、共闘がないと参院選のほうも圧倒的多数となるかもしれなくて、そうなった場合には自公だけで憲法改正の発議をすることが可能になってしまいます。

20151014衆議院現有



ひとまずグラフだけ掲載しました。

Posted on 2015/10/14 Wed. 11:27 [edit]

category: 参院選・衆院選議席試算

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2016年参院選・野党共闘の議席試算――情勢を理解するのは未来を変えていくため!  


2016年の参院選はとても厳しい選挙になる。どうしてそうなってしまうんだろう。

野党は安保法制に否定的な世論をバックにしてねじれ国会(参議院で過半数)をつくるんじゃなかったのか?

その理由を考えていくために、まずは前回の記事の試算を振り返るところから始めます。

同じグラフを貼り付けておくので、ざっと野党きびしそうだねっていうのを見てください。



●共闘しても後退しかねない参院選

野党4党(民主・共産・社民・生活)が選挙協力した場合
20151010参院試算4党



野党5党(民主・共産・社民・生活・維新)が選挙協力した場合
20151010参院試算5党



野党5党(民主・共産・社民・生活・維新)が選挙協力して、かつ比例票が2010年なみに伸びた場合
20151010参院試算5党2010比例



●改選勢力と非改選勢力

2016年参院選が厳しい理由には、まず改選勢力非改選勢力の問題がかかわっている。

参議院は任期が6年だけど、半分づつ改選する(議員を入れ替える)制度だから選挙は3年ごとにやってるよね。つまり次回の選挙で入れ替わる議席と、このまま変化しないぶんの議席があるっていうことだ。

改選勢力………次の選挙で入れ替わる議席
非改選勢力……次の選挙では変らない議席


ということは来年の参院選で改選する議員は2010年に当選した人たちなんだけど、2010年の選挙のときは民主党政権だったこともあって、民主党はすごい勢いを持っていた。それでいっぱい議席を獲得することができた。

それが2016年に改選になるっていうことは、民主は多くの議席を失うリスクがあるっていうことを意味している。このことは、2009年に政権交代して、あれだけ民主が勝ったことの結果でもあるんだ。

主要政党の改選勢力と非改選勢力

 自民: 改選49 非改選65
 公明: 改選09 非改選11

 民主: 改選41 非改選17 ←民主は大部分が改選
 共産: 改選03 非改選08
 維新: 改選05 非改選06


ね、民主は改選議席が大きい。まあ数だけを見たら自民の改選議席も49あるんだけど、自民は非改選が65議席あって半分以上が残るからね。割合で見れば民主の改選議席は群を抜いていると思う。

民主はこの改選になる議席を守ることができるだろうか?

それを考えるために2010年当時と今の支持率を比較してみよう。支持率を見るとき、議席の増減に関わってくるのは改選する議員が当選した当時と今の違いなんだからね。



●今の民主党支持率は2010参院選当時の3分の1

2010年参院選の当時と今の支持率を比べてみる。

前々回参院選(2010年7月)当時の民主党支持率は30%くらいあったんだ。

2010年7月当時の各社発表の民主党支持率
 日経  38%
 報ステ 32.8%
 日テレ 32.7%
 読売  31%
 毎日  31%
 NHK  29.7%
 JNN  29.6%
 共同  29.6%
 産経  29.0%
 朝日  28.5%
 時事  18.0%
 (RPJのサイトより。複数回の調査の、サンプル数を加味した平均値だと思います)


今はどうだろう? 

20150910民主党支持率

10%しかないじゃないか!

意外にも、あの安保法制の審議を経ても支持率の平均はわずか1、2%(ポイント)しか上がっていない。平均10%程度しかないんだ。

このまま大きな変化をつくれなかったなら、民主は支持率が30%あったときに獲得した議席を支持率10%の状態で防衛しなきゃいけなくなってしまう。

しかも相手の自民党の支持率を見てみると、これがまた大変な事になってるんだ。



●今の自民党支持率は2010参院選当時の2倍近くもある

自民党の支持率は2010年参院選当時はこんな感じだった。

自民党支持率(2010年7月)
 日経  24%
 報ステ 24.9%
 日テレ 24.7%
 読売  21%
 毎日  14.3%
 NHK  20.3%
 JNN  17.5%
 共同  24.4%
 産経  17.5%
 朝日  18%
 時事  16.2%
 (RPJのサイトより。複数回の調査の、サンプル数を加味した平均値だと思います)


平均20%くらいかな。それが今ではこうなんだ。(民主党の支持率のグラフとは縦軸が同じじゃないから注意してね。こっちは下端も0%じゃなくて20%からにしています)

20150910自民党支持率

ね、自民は平均35%を持っている。

まとめると、2010年から今までのあいだに支持率はこう変っちゃってるんだ。

民主: 30%10%
自民: 20%35%


いま自民党の支持率が落ちているように見えたところで、大事なのは2010年との比較なんだ。民主は当時の3分の1の支持率で議席を守らなきゃいけない。自民は2倍近い支持率で議席を奪いに来る。



●民主党が議席を守れないと自公が取ってしまう

「改選議席の多さ」と「2010年からの支持率の落差」――こんな情勢なんだから、選挙協力しなければ民主党が議席を失う事は確実だとわかってもらえたと思う。冒頭のグラフで、選挙協力した場合でも与党が議席を伸ばしているようになっているのは、そこまでやっても改選議席の多さと支持率の落差を補いきれてないからだ。

議席を失った場合はほとんど自民・公明が取ってしまう。

改選になる民主の議席を守りきれないと自公が増えてしまうんだ。

このことは民主党の人たちもよく知っているはずだ。



●改憲に必要な議席は守られると思うけれど……

与党が議席を伸ばす可能性が濃厚な事はわかった。じゃあ、憲法改正の発議ができる圧倒的多数(162議席)には達するだろうか? これは実は、野党が選挙協力できなかった場合でもけっこう難しい。改憲のハードルが高いことがわかるね。

野党が選挙協力をしない場合でも接戦を制しないと圧倒的多数に達しない
20151010参院試算協力なし

けれど、橋下新党が勢力を持てば野党の票が割れてしまうし、また橋下新党そのものが改憲勢力の一つなので危ないかもしれない。

参院選は2016年7月。11月にはアメリカ大統領選挙があり、それが終われば米軍が大きく動く時期に入る。政府はそれとともに自衛隊を動かそうとするはずなので、やはり次の参院選後の改憲を考えると思う。

それを防ぐために、いま民主党の動きがとても大事になってる。民主には小西さん、福山さんのような安保法制に反対する勢力がいるけれど、一方で長島さんみたいな改憲勢力だっている。そして両者の中間派がいる。この中間派を、安保法制に反対する側と実質的な賛成勢力のどっちがとるのか。

民主党の内部はそういう勢力の争いになってる。

そしてもし民主党が割れるとしても、どういう比率で割れるのかが大事になる。安保法制に反対する側と賛成する側で、どっちが中間派を取ることになるのか。それは改憲勢力の大きさにも直接かかわってくる。



●橋下新党の影響は未知数

10月3~4日のJNN世論調査を見てみる。

橋下大阪市長の新党に期待する?
 期待する33%(増減なし)
 期待しない59%(3ポイント減)
 答えない・わからない8%(3ポイント増)


これを、「<期待しない>の方が二倍もあるから橋下新党はダメだろう」と見るのはまずいかもしれない。これは賛否(世論が過半数をとっているか)で見るよりも勢力で見た方がいいと思う。他の野党の支持率がほとんど10%以下であることを考えると、<期待する>の33%はかなり大きな数字だといえそう。

それからJNNは選挙協力についても聞いてる。

野党による選挙協力の実現に期待する?
 期待する37%
 期待しない57%
 答えない・わからない6%
※新規の質問のため前回との比較はなし


橋下新党への期待とあまり違わない数字だ。大阪W選挙(大阪府知事選、大阪市長選)に橋下さんが勝った場合、他の野党にとってあなどれない勢力になることもありえると思う。



●追記:「野党共闘で勝てる」という安易な試算への反論

2016年の参院選で勝てるという分析があるという話を教えてもらったので読んだのですが、おかしな仮定をした分析だと思います。一つの例としてLITERAのこの記事を少し引用します。

共産党・志位委員長の野党共闘「反安保国民連合構想」が実現した場合の参院選獲得議席を予測してみたら…驚きの結果が!

「具体的に、来年夏に改選となる議員たちの党派別議席数を見てみよう。現在、与党は自民党50議席、公明党9議席、これに、安保法制に賛成した次世代の党2議席、日本を元気にする会2議席、新党改革1議席、無所属などをプラスすると、安保法制賛成勢力は計65議席。一方、安保法制反対派は、民主党42議席、維新の党5議席、共産党3議席。社民党2議席、生活の党と山本太郎となかまたち2議席、無所属などを含めても、56議席にとどまる」

これが無視しているのは、参議院の現有議席で見たとき、自公+次世代+元気にする会+新党改革+無所属が151議席を保有していることです。LITERAの記事に65議席が改選するとあるのは、この151議席のうち65ということで、86議席がそのまま変らずに残ることになります。

一方、民主+維新+共産+社民+生活の現有は86議席です。LITERAにあるように56議席が改選するとなると、そのままとどまるのはわずか30議席です。

この改選と非改選の比率の違いの厳しさに注意する必要があると思います。

先を引用します。

「だが、志位委員長が提唱するような野党連合が生まれた場合、この議席数はガラリと変わる。

 今回の改選議員は主に2010年の参院選で当選した議員だが、そのときに安保法制反対派の野党議員が獲得した得票数を各選挙区ごとに合算してみると、当選した与党議員の得票数を上回るケースがかなりある。つまり、反対派統一候補が当選し、自民党や公明党の議員が落選する選挙区が続出するのだ。

 自民党から次回参院選の公認候補として地方区では27人の候補者が発表されているが、落選の可能性は、そのうちの10人近くに及ぶ」


迫力のある話ですが、この試算はどういうケースを想定しているのでしょうか。

「ようするに、2010年とまったく同じ得票数だったとしても、安保法制反対派が統一候補を立てるだけで、自民・公明などの安保法制賛成派は地方区で11議席を失うことになるのだ」

「しかも、この数字のベースになっている10年の参院選は、消費税増税をぶちあげた影響で民主党が劣勢だった。昨年末の衆院選では民主が議席数を+11、共産が+13も増やしているうえ、今回の安保法制強行採決への国民の反発はかなり高まっている。この10年の数字より、自民、公明が得票数をさらに減らし、逆に民主、共産が躍進する可能性が非常に高いのだ」


2010年の参院選の得票数をもとにしているようです。

しかし2010年参院選は民主党の支持率が30%ある中で行われた選挙でした。確かに一時的に支持率を落としつつあった中での選挙だとはいえ、民主党が劣勢だったというのは間違いです。

また衆院選は全部が改選になるので、改選勢力と非改選勢力がある参院選を同じように考えるわけにはいきません。衆院選はまさにその時の支持率が議席に反映されてきます(ただし支持率と得票数が単純に比例するわけではありません)。一方で参院選は、改選する議員が当選した当時との比較で議席の増減が決まります。つまり2010年当時と今の支持率の比較が重要です。

衆院選の議席の増減→前回との支持率の比較が大事
参院選の議席の増減→前々回との支持率の比較が大事


すでに書いたように、2010年に30%あった民主党の支持率は今では10%まで下落してしまいました。一方で自民党の支持率は20%から35%に上がっています。

つまり、この先に劇的な支持率の変化がないかぎり、2010年の得票数に基づいた試算は幻想になってしまいます。これからそういうことが起きる可能性がないとはいえないけれど、安保国会の審議を経てさえも与野党の支持率に大きな変化がなかったことを考えると厳しそうです。

ここに掲載したグラフでは2014年の衆院選小選挙区の票を元にして参院選の選挙区の得票数を考えてみました。これがいちばん新しい国政選挙で、かつ当時の政党支持率が今と大きく違っていないからです。(比例票は2013参院選と2010参院選の2パターンを使いましたが、2010参院選の比例は相当無茶な仮定で、単に一つの可能性の制約としてやったつもりです)

※「この状況で自民の支持率が上がるの?」っていう返信をもらいましたが、今年に入ってからの推移を見れば、安保国会などもあって自民党支持率はゆっくり落ちています。しかしここでは2010年と比べて自民が上がっているというのが大事です。また細かいことですが、安保国会が終わったことや内閣改造やTPP大筋合意などで、直近1ヶ月は上がっています。支持率の上下ってなかなか一言では表せないですよね。



●情勢を理解するのは未来を変えていくため

これからいろいろな情勢の変化があって、そのなかでまたいろいろなことがあります。

次の選挙が全てではないです。もちろん。安保法制に反対したデモが可決で終わらないように。次でひっくり返せなかったら次の次でひっくり返す。そのための勢力をいまから育てていく。選挙は次の足がかりだと言ってもいいとおもいます。

こんな試みも行われています。



できることをやっていきましょう。分析をするのは傍観者になるためではありません。情勢を理解するのは未来を変えていくためだと思います。



☆補足
ここに掲載したグラフは転載OKです。断りなく転載してもらって構いません。加工も構いません。「大変だ、今すぐ動かなきゃ」とか、「自分でも試算をやってみよう」とか、いろいろな議論が広がっていけばいいと思います。



Posted on 2015/10/11 Sun. 03:33 [edit]

category: 参院選・衆院選議席試算

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